一般歯科臨床医の目標は、診査、診断に基づく治療ですが、その第一歩は、生体に調和した口腔器官の確立にあります。
咬合の概念として,顎運動の口腔内での再現性のある記録をないがしろにすると筋肉系の異常からくる症状は、はかりしれない多くの問題を含んでいます。
嚥下、発音、呼吸、咀嚼、姿勢などの機能が正常に営まれてはじめて口腔という器官が健康に維持されるものとおもわれます。
私は、一般歯科臨床医であり、総合的診断にもとずく歯科治療を心がけてまいりました。歯科医学の原理、原則に忠実な医療は、歯科材料の進歩 三次元的診断とともに発展的医療展開を可能にします。
基本に忠実な質の向上によって臨床という経験から検証され、個の問題に投影され反映されてゆきます。
多くの筋肉系の症状は、ナソロジカルな先人の教育によってその重要性に気がつくことでしょう。